98/05/02、研究調査部会の活動の一つとして、柏市の「有害情報」問題に関し、 「今後のフィルタリング実装に向けて」というテーマでのミーティングと フィルタソフトの実装実験を行いました。 「議事録」 日時:1998年5月2日(土) 14:10〜 場所:麗澤大学研究棟B棟 2F共同研究室 出席者:大塚、久保、瀧口、牧野、松本(KIU)     西田(教育研究所)(敬称略) 配布資料: 通信・放送機構 横浜コンテントリサーチセンター(資料1)、 IFS(Internet Filtering System)の動作調査報告(資料2)、 Cybersitter動作調査及びIFSの動作調査報告(資料3)、 [参考資料]その他のフィルタリングソフト(資料4)、 新聞記事 ネット上のポルノ規制 米でも様々な議論(資料5) KIU バリアセグメント構想 ネットワーク図(資料6) 議題:「今後のフィルタリング実装に向けて」 結論:1.教育研究所の方針としては、KIUにフィルタを一括して処理してもらうように     してもらいたいので、KIUのサーバ側に一括してフィルタリング・ソフトを     導入し、運用してもらいたいとのこと。    2.実際の実装に関しては、教育研究所がフィルタ・ソフトの予算が取れ次第、     実装することで、KIUとして作業を進める。    3.KIUとしては、サーバ側のソフトとして”Smartfilter”を実験実装運用してみる。      4.今後、各学校でも素材集作り等もやっていくことで、有害問題に対処できるので     のはないか。(西田) ○「フィルタリングに関する雑談」 ミーティングに先立ち、瀧口(KIU研究調査部会)を中心にして、フィルタリングソフト 紹介やフィルタリングの概念、Vチップの現状等、フィルタリングの現状についての解 説があった。これらの話題について雑談。 ○「フィルタリング説明のための提示」(瀧口) (フィルタリングの考え方) ・どこで どの部分でフィルタリングするか 教育現場では「誰が(意思決定の主体)」に相当 ・何を 何を有害と考えるか ・どのように フィルタリングソフトの選定 (フィルタリングソフトの例) ・サーバ型  Smartfilter Livingstonの機種に組込み学校ごとに制御可能 CTC が取り扱い業者  Websense  Cyberpatrol Proxy MS Proxy(Back Officeに添付)と組み合わせる 必要あり ・クライアント型  Cybersitter 実装実験中  IFS(Internet Filtering System) 実装実験中  Cyberpatrol  Proxy97 ○「Vチップの現状」 アメリカではすでに実装が始まっている。TVの世界で行われているもので、コンテンツに Vチップ制御用の信号が一緒に流れてくる。これをローカル側(テレビ)でフィルタする。 ○「フィルタリングの概念」 インターネット(WWW)とTVは同一の概念にて考えることはできないのではないか。TVの 場合には、放送法の制御を受けるし、発信局の数が違う(大塚) Web も将来的にはTVと同じになるのではない?(瀧口) #シンガポールは巨大なイントラネット形式なので国が制御(プロバイダーは免許事業)。 ○「麗澤高校と瑞浪の実装実験についての報告」 麗澤高校でのログのは電子ネットワーク協議会(IFS開発元)に届いているが、その後、 報告書に関しては電子ネットワーク協議会と通産省とのからみもあるので、まだ手元には 届いていない。 瑞浪はログが瀧口のところに届いた段階。瑞浪はまだWeb を使い始めたところなので、 これから。 ○「資料1に基づき、横浜での事例が紹介された」 柏市の場合、市としての方向性はまだ確定していない。市のほうで一括して取りまとめて いくのか、KIU と協力していくのか等(西田) ○「今後の意思決定の主体とKIU との関わり」 文部省?教育委員会?学校長?現場の教員? これの決定とKIU での実装との関わり方が問題。KIU の場合、どこに国、県レベルは無理 だろう。市町村レベルではないか。 現実的には、現場の教員が「ホワイトリスト」的なものを作成(=リンク集)し、それを 素材として使う方法になっていくのではないか。その後、検索エンジン等を使ってさらに 情報検索を行うことになるだろうから、その段階でブラックリスト方式でフィルタされる とうれしい。しかもサーバ側で実装されていることが望ましいと思う(西田) 麗澤大学のproxy はhit 率5割。これはすごい。理由としては、麗澤のHPのトップページ が充実しているからではないか(大塚) たとえば、柏市の教育用素材リンク集のようなものを作っていければいいと思う(松本) それを作成するのは教員達の仕事だろう。KIU 的にはそれを作るにあたっての技術的サポ ートなどをフォーラム等を通して行うことができる(瀧口、大塚) ○「有害とは何か」 発達段階でどのような情報が有害であるかの定義について研究事例等がない。教育学や心 理学の問題とは思うが(瀧口) その点は、経験則で現場の教員などが個人の判断で行ってもよいのではないか(西田) ○「教育バリアセグメント」 行政側(意思決定機関)と技術的なネットワーク実装点を一致できるという他に類をみな い方式である。非公開サーバ(資料6)上にフィルタを実装する。 当初、柏市とKIU の共同研究という形で行いたい。柏市については共同研究ということで 費用面はKIU が負担。別の自治体については、正規会員になってもらう。 フィルタもこうした中で行えるのではないか。 ○「まとめ」 どんなフィルタリングがかかるのかの詳細に興味がある(西田) 30Km圏で届く地点に点をうってみると千葉県内にもかなりの点を打たねばならない。要する に、県という単位で実装点を持つのは難しいだろう。とすると市?(大塚) その後、実装テストにて”Smartfilter” の動作を確認してみた。 動作確認には手間がかかったが、使い勝手がよさそうなので、実装実験を継続して行うことを 確認する。